企業情報

代表挨拶

　介護という仕事を知って、15年になります。
　15年前、離婚をした私の肩に圧し掛かったのは脳梗塞で倒れた親の介護とまだ小学生だった子供二人の世話でした。困り果てて飛び込んだのが認知症介護専門のグループホームで、パート勤務からのはじまりでした。
　はじめての認知症介護に戸惑うことばかりでした。食事をしたことを忘れて「食事はまだか」と尋ねる利用者様、なぜここにいるか分からなくなり「帰ります」と日に何度も繰り返す方。しかしその方たちが、声掛けや一つの工夫で笑顔になられて、安心して過ごされる様子を見るたび、認知症を学ぶことが楽しく、やりがいを覚えました。
　その中で認知症高齢者を支える家族様の不安と負担がいかに大きいかということに気づきました。周囲のサポートもなく必死で自分の力だけで介護をして限界に達した方。また施設に入所できても、施設や他の利用者様に中々馴染めず退去を進められるケースもありました。実際自分自身の親も病院では長期入院できず、施設に入所してもすぐに退所を進められて次の施設探しに奔走したこともありました。
　そして、管理者になったとき決意したことがあります。
　受け入れた利用者様はご本人・家族様が望む限り最後までお世話させていただくこと。
　利用者様だけでなく家族様、ひいては地域の方々が認知症介護に疲れ果てないよう、相談できる関係性を築くこと。
　管理者から代表に就任した現在の思いも、当時と同じです。
　丁寧で思いやりのあるケアと、最期のときまで“手を離さない”こと。それを精いっぱい実践していきたいと思っています。そして利用者様はもちろんのこと、家族様、地域の方々に信頼される施設づくりを目指していきます。　

アサヒケアサービス株式会社

代表取締役　藤田知子