第26回日本認知症グループホーム全国大会(兵庫大会)②

職員さんの報告書

一緒に大会に行った職員さん2名より受講報告書があがってきていました。シンポジウムや教育講演の感想もありましたが、2日目の分科会の報告を読んでいると、私自身も色々反省するところがありました。職員さん1名の報告書をあげます。

分科会報告 グループホームさくら

①外国人材について

外国人を受け入れている施設が多く、外国人が発表している演題もいくつかあった。上手な日本語で話し、それだけでも感心した。彼らは日本文化への戸惑いや円安による送金額の減少に不安を持っていることを知った。

また受け入れ施設として毎月個別相談や日本語学習会をしたり、地域住民も参加する文化学習会を行政の協力を得て行っているところもあった。それに比べ、私は外国人のことは組合に任せっきりで彼らの不安や悩みに寄り添って対応してきただろうかと反省させられた。

②不適切ケアについて

不適切ケアをなくすため「あだ名やちゃん付で利用者を読んでいないか」「ダメ、やめてなどいっていないか」「嫌そうな表情をしていないか」「悪口をいっていないか」などの目標を立ててもらい、3週間後にどれくらい達成できたかを振り返るアンケートを実施、達成度は高く、その要因として目標を立てたことで意識付けができた、気を付けるようになった、一呼吸おいて介護に対応するにようになったことを挙げていた。その後も三ヶ月毎に評価を行っているとのこと。また朝礼時にマニュアルの読み合わせ(安心できる対応をする。プライドを傷つけない、説得をしない、一人の人間として尊重するなど)を行っているという。この中でのポイントは意識付けの為に①個々に目標をたてる②定期的に振り返る③声に出して言うことでより意識を持てる、だと思われる。不適切とわかっていても忙しかったり、イライラしているとつい言動に出てしまいがちである。当施設でも良い点を取り入れていきたいと思う。

③発表を聞き、自身を振り返って

私は立派な発表を聞くと「ここの施設は母体が大きいから、しっかりしたところだから、職員が多いからできるんだ。うちでは無理だ」とひがんで考えがちだった。しかしどこの施設でもそれなりに問題があるようで、ある発表者は夜勤勤務、夜勤明け、夜勤勤務、夜勤明けでこの発表に来ているといわれていたので、びっくりした。また採用に困っているところは若い人に興味を持ってもらうためにインスタグラムを立ち上げ、色々と動画を出している、まだ成果は出ていないと言っていた。あらためて小さくても自分なりに何ができるだろうと考えさせられた。例えば外国人の困りごとにもっと気を付けて相談に乗ってあげたり、地域の認知症ケアの拠点になるために、他のグループホームと協力して認知症カフェなどもできるのではないかと思った。

シンポジウムの先生が最後に「グループホームのレベルを上げるためには、まず職員が誇りをもって働ける職場かどうかが大切」といわれていた。

些細なことでもやりがいをもてるよう日々取り組んでいきたいと思った。

文章を読んで

今回、職員さんの報告書を読んで、改めて色々考えさせられました。
とてもまとまった文章でしたが、現場で感じたことや悩みが率直に書かれていて、読んでいて考えることがたくさんありました。

外国人材のこと、不適切ケアのこと、どれも簡単に答えが出る話ではありませんが、「小さい施設で何ができるか」と考えてくださる姿勢そのものが、組織にとって大きな力になると感じ、嬉しく思いました。相対的には楽な現場というのがあるのかもしれませんが、どの職場の多くの問題を抱えているのだと思います。

介護はしんどい仕事です。またグループホームは全ての利用者様が認知症のため、職員さんの負担も非常に大きいです。それは肉体的につらく、精神的にもあまり報われるという実感が得られにくいからです。そんなしんどい仕事ではありますが、世間ではプロフェッショナルという見方をされる方は意外と少ないです。 職員さんが尊重されていると実感できる職場づくりの必要性を感じました。